魔術概論 意識の三段階

現代魔術において基本的なところとして理解しておかなければならないのが意識の三段階です。

これは脳科学的に解明されつつあることであるので知っている人も多いと思いますが断片的な理解であったり、誤解していたりということもあるので改めて確認していただければと思います。

まず意識には顕在意識、潜在意識、無意識の三段階があります。

潜在意識と無意識を混同して説明していることもあるようですが魔術的理解においては全く別物なので注意してください。

まず顕在意識は普段起きているときに出てきている意識です。

この顕在意識の情報処理能力について個人差はありますが1秒間に10~20ビットほどです。

次に潜在意識ですがこれは普段意識していないけど、寝ている時や瞑想状態に働いている意識です。

脳の使われていない部分とも言われていて顕在意識との情報量の差もけた違いであり、その処理能力は1秒間に1100万ビットほどと言われています。

次に無意識ですがこれは意識の奥深くで他人の意識や自然界とつながっている意識で集合的無意識とも言われています。

その処理能力は潜在意識よりもさらに膨大で1秒間に70億ビットとも言われています。

意識の説明の際によく使われる図で氷山の例がありますが顕在意識が氷山のうち水面に出ている部分、潜在意識が氷山のうち水面に潜っている部分、無意識が海そのものです。これはイメージとしても非常にわかりやすいと思います。

顕在意識と潜在意識はあくまで自分という個体とその意識の範囲ですが、無意識になると他人の意識や世界の認識などの社会性を含んできます。

無意識とはいえ自分の意識が他人とつながっているということ自体が理解できないという人も多いと思いますがそういうものだと理解していただいたほうが良いと思います。

そしてそのそれぞれの情報処理能力、すなわち魔力の高さを考えればいかに無意識をうまく活用するかが魔術を成功させるのに大切か理解できると思います。

ほとんどの人は潜在意識すらうまく活用できていませんが、無意識まで活用している人はほとんど見かけません。

例えばビジネスを例にとって考えると顕在意識でビジネスを成功させたいと思っても顕在意識が「出来るわけない」「リスクを冒してすべてを失うよりは今のままのほうが良い」などと考えていればその力の差は20対1100万なのであっさり負けてしまいビジネスがうまくいかない、または起業にふみきれないということになります。

そのため、潜在意識レベルでビジネスをすることのメリットを理解しておくことが重要で20対1100万の対立構造ではなく、20+1100万の構図に持っていくことが第一歩なのです。

さらに無意識を味方につけるとは社会的に見て、客観的に見ても自分がビジネスで成功することが有益であるということを理解させることであり、そのような状態になれば20+1100万+70億の魔力でビジネスをすることが出来るのでまず間違いなく成功するといえます。

このように3段階の意識をすべて味方にすることが魔術の基本であり、常にそれを意識して行動するように心がけてください。

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